第二種電気工事士

第二種電気工事士の通信講座は結局いくら?工具・材料込みの総額で比較

第二種電気工事士の通信講座は、講座料金だけを見ると3倍近い差があります。ただし技能試験には工具と練習材料が必要で、それが講座に含まれるかどうかは社によって違います。ここでは条件をそろえて、候補問題13問を1周練習して受験するまでにいくらかかるかを積み上げました。結果は、材料をどこでそろえるかで大きく動きます。

掲載順と広告について

掲載順は五十音順で固定しています。おすすめ順ではありません。順位付けは行いません。

現在、このページには広告リンクを設置していません。ヒューマンアカデミー通信講座とは広告契約を結んでいませんが、第二種電気工事士の通信講座として実在するため、同じ基準で比較対象に含めています。

何を「総額」と呼んでいるか

総額という言葉は、どこまでを数えるかで金額が変わります。この記事では次の条件で固定しました。

項目この記事での基準
目標候補問題13問を各1回ずつ練習して、試験を受けるまで
工具試験センターが指定している工具をすべて満たす1式
練習材料候補問題13問を各1回施工できる電線・消耗材料と、必要な器具一式。器具は問題間での再利用を前提とする
受験手数料インターネット申込 11,100円(非課税)
価格税込、新品、一般に購入できるもの。ポイント還元は計算に入れない
確認日2026年9月5日

※ 2周目以降の練習をする場合は、材料費が追加でかかります。

編集部の判断

「13問を各1回」を基準にしたのは、公表されている候補問題の数がそのまま使えるからです。何周すれば十分かは人によって違い、そこを基準に入れると学習量の判断が金額に混ざります。器具の再利用を認めているのも同じ理由で、測っているのは練習にかかる費用であって、完成した作品13個を同時に保管する費用ではありません。

工具は「指定工具」を満たすものを基準にした

試験センターは、技能試験について次のように書いています。

公式の公表内容

技能試験では、電動工具以外のすべての工具を使用することができます。なお、下記の指定工具は、作業に最低限必要と考えられますので、必ず持参してください。【指定工具】①ペンチ ②ドライバー(プラス・マイナス)③電工ナイフ ④スケール ⑤ウォーターポンププライヤー ⑥リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)

確認した事実

この6項目をちょうど満たす市販品として、ホーザンの工具セット DK-29(税込19,030円)を確認しました。内訳はペンチ、電工ドライバー(プラス)、マイナスドライバー、ウォーターポンププライヤー、圧着工具、電工ナイフ、布尺の7点です。圧着工具 P-77 は製品ページに「JIS C9711 適合品」と明記されており、圧着マークは小(1.6×2を含む)・小・中・大に対応しています。

これを工具の基準額としました。指定工具一式をすでに持っていて、新たに購入する必要がない場合は、後述のとおり各社からこの分を引きます。

練習材料は、適格と確認できた商品が2つあった

「候補問題13問を各1回施工できる」という条件を満たす商品を探したところ、価格の異なる2つが該当しました。

確認した事実

MOZU(株式会社ジャパンエレグロス)電線1回分と器具のセット/税込21,500円
「公式の候補問題13問を一通り練習できる分量の電線と、必要な配線器具が一式揃っております」と記載。電線は種類ごとの長さ(VVF1.6mm2心 18,400mm など)、器具はメーカー型番(明工社 MR2301、パナソニック WG1000 など)まで一覧が公開されており、各問題との照合表も用意されています。

ホーザン DK-51 第二種電工試験練習用 1回セット/税込42,900円
「2026年度候補問題に対応!! 候補問題が全て練習できる部材セットシリーズ」と記載。「器具の再利用を前提としています(リングスリーブ除く)」と明記されており、この記事の基準と同じ考え方です。器具は「過去の試験で実際に使われたメーカーを中心に」選定されています。

数字の読み方

この2つは、当サイトの基準を満たすことを確認できた商品です。21,500円が市場の最安値であること、42,900円が上限であることを確認したわけではありません。材料費の相場を示すものでもありません。以下の総額は、この2商品を使った場合の範囲です。

総額の比較

講座13問1周+受験までの総額
SAT(E講座)73,410〜94,810円
ヒューマンアカデミー通信講座83,530〜104,930円
ユーキャン(本科コース)94,130円

※ 幅は、練習材料に上の2商品のどちらを使うかによる差です。ユーキャンに幅がないのは、練習材料が講座に含まれているためです。

内訳

 SATヒューマンアカデミーユーキャン
講座料金21,780円31,900円64,000円
工具(DK-29)19,030円19,030円19,030円
練習材料21,500〜42,900円21,500〜42,900円講座に含まれる
受験手数料11,100円11,100円11,100円
合計73,410〜94,810円83,530〜104,930円94,130円

※ ユーキャンは学科と技能の両方に対応する本科コースで計算しました。技能試験コースは学科対策を含まないため、同じ列には並べていません。

指定工具一式をすでに持っている場合

工具は3社とも講座に含まれません。指定工具一式をすでに持っていて、新たに購入する必要がない場合は、各社から同じ額を引きます。一部の工具だけ持っている場合は、不足分を買い足す金額を引くことになります。

講座指定工具一式を持っている場合の総額
SAT(E講座)54,380〜75,780円
ヒューマンアカデミー通信講座64,500〜85,900円
ユーキャン(本科コース)75,100円

どこで順位が入れ替わるか

ユーキャンは材料費がかからず、他の2社は材料費が上乗せされます。つまり材料にいくらかけるかによって、どの講座の総額が低くなるかが変わります。

材料費以外の部分を計算すると、境界がはっきりします。

 材料費以外の合計ユーキャン(94,130円)と並ぶ材料費
SAT51,910円42,220円
ヒューマンアカデミー62,030円32,100円

※ 材料費以外=講座料金+工具19,030円+受験手数料11,100円。

編集部の判断

SATの場合、練習材料を42,220円より安くそろえられればSATの総額が低くなり、それを超えるとユーキャンのほうが低くなります。今回確認した2商品でいえば、MOZUの21,500円は境界のかなり下、ホーザンDK-51の42,900円は境界をわずかに超えています。ホーザンDK-51で計算するとSATは94,810円となり、ユーキャンの94,130円を約700円上回ります。

ヒューマンアカデミーの境界は32,100円です。今回の2商品では、MOZUなら下回り、ホーザンDK-51なら超えます。

結論が入れ替わるのは偶然ではなく、材料費という共通項目をどちらが負担するかの違いが、そのまま境界として表れているためです。

この比較で分かること

講座料金だけを見るとSATが大幅に安く見えます。しかし、候補問題13問を1周練習して受験するところまで同じ条件で積算すると、材料の選び方によって総額の差は大きく変わります。今回確認した適格商品の範囲では、SATは73,410〜94,810円、ヒューマンアカデミー通信講座は83,530〜104,930円、ユーキャンは94,130円でした。

したがって「一番安い講座」は、講座料金だけでは決められません。

編集部の判断

判断の順序としては、まず指定工具一式を持っているかを確認し、次に練習材料をどこでそろえるつもりかを決め、そのうえで講座料金を比べるのが実際に近いと考えます。講座料金の比較から入ると、あとから材料費で結論が動きます。

なお、金額だけで決められない部分もあります。ユーキャンは作った施工物を提出して添削を受けられ、SATは返品期限が30日と長く、ヒューマンアカデミーは月ごとの学習範囲が公開されています。条件の違いは3社の条件比較にまとめています。

まとめ

  • この記事の総額は「候補問題13問を各1回練習して受験するまで」で計算した
  • 工具は試験センターの指定工具を満たすホーザンDK-29(19,030円)を基準にした
  • 練習材料は、基準を満たす商品としてMOZU 21,500円とホーザンDK-51 42,900円を確認した
  • 総額はSAT 73,410〜94,810円、ヒューマンアカデミー 83,530〜104,930円、ユーキャン 94,130円
  • 材料費が42,220円を超えるとSATとユーキャンの順位が入れ替わる(ヒューマンアカデミーは32,100円)
  • 指定工具一式をすでに持っている場合は、3社とも19,030円が下がる
  • 2周目以降の練習をする場合は、材料費が追加でかかる

各講座の条件はユーキャン、SAT、ヒューマンアカデミーにまとめています。

情報源:一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」、ホーザン DK-29、ホーザン DK-51、MOZU 電線1回分と器具のセット、ユーキャン、SAT、ヒューマンアカデミー通信講座(確認日 2026-09-05)

この記事を書いた人

Web制作・サイト運用歴20年

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