第二種電気工事士の学科に合格したら?技能試験までの日程・受験票・準備すること
第二種電気工事士の学科試験に合格したあと、技能試験を受けるために追加の申込みをする必要はありません。受験票は自動的に届きます。ただし日程を並べると、準備に使える日数は人によって大きく変わります。さらに、技能試験地を変えられる期限は、学科の結果が出るより前に過ぎます。令和8年度上期の実際の日付で確認します。
結論:追加の申込みは要らない
受験案内の日程表に、学科合格後の申込み手続きは載っていません。かわりに「試験結果通知書の発送日」の欄に、学科試験合格者には技能試験受験票を添付すると注記されています。
受験票について説明したページにも、学科試験を合格した人へ技能試験の受験票を送る旨と、圧着ハガキの添付場所に学科試験結果通知書がある旨が記載されています。
| やること | 扱い |
|---|---|
| 技能試験の追加申込み | 不要 |
| 技能試験の受験手数料 | 不要(申込み時の手数料に含まれる) |
| 技能試験の受験票 | 結果通知書に添付されて届く |
※ 令和8年度第二種電気工事士上期試験 受験案内より(確認日 2026-10-09)。学科に落ちた場合の次の受験は学科免除はいつまで使えるかにまとめています。
令和8年度上期の日程を並べる
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 4月23日(木)〜6月7日(日) | 学科試験(CBT方式)の実施期間 |
| 5月29日(金) | 申込内容の変更期限②(技能試験地の変更、技能試験受験票の送付先など) |
| 5月24日(日) | 学科試験(筆記方式)の実施日 |
| 6月22日(月)12:00 | 学科試験の結果発表(CBT方式のみ、受験日から2週間経過後の12:00より) |
| 7月3日(金) | 試験結果通知書の発送/技能試験受験票の発送 |
| 7月18日(土)または19日(日) | 技能試験(試験地によって日が違う) |
| 8月14日(金)12:00 | 技能試験の結果発表 |
こうして並べると、気になる点が2つ出てきます。ひとつは結果発表の時期が受け方で違うこと、もうひとつは技能試験地の変更期限が結果発表より前にあることです。順に見ます。
CBTで早く受けるほど、準備に使える日数が増える
学科試験の結果発表日は6月22日(月)12:00ですが、日程表にはCBT方式のみ受験日から2週間経過後の12:00より(予定)という但し書きが付いています。CBT方式の実施期間は4月23日から6月7日までの46日間です。
| 受け方 | 結果が分かる時期 | 技能試験(7月18日)まで |
|---|---|---|
| CBT方式・4月23日に受験 | 5月7日ごろ | 約72日 |
| 筆記方式(5月24日) | 6月22日 | 26日 |
| CBT方式・6月7日に受験 | 6月21日ごろ | 27日 |
※ 技能試験日を7月18日として計算した日数です。試験地によっては7月19日になります。
同じ上期試験でも、合格を確認してから技能試験までの日数が最大で46日ほど違います。CBT方式を期間の早いうちに受ければ、2か月以上を「受かったと分かっている状態」で練習に使えます。筆記方式を選ぶと、結果が出るのは本番の26日前です。
自己採点はできるので、発表を待たずに練習を始めること自体は可能です。ただし確定した状態で動けるかどうかは違います。技能試験は候補問題が事前に公表される形式なので、練習量が効きやすい部分でもあります。試験そのものの考え方は不器用でも受かるのかにまとめています。
技能試験地を変えられる期限は、結果発表より前に過ぎる
日程表の「申込内容の変更期限②」は5月29日(金)で、その対象に技能試験地の変更と技能試験受験票の送付先等の記載情報が挙げられています。
一方、学科試験の結果発表は6月22日(月)です。変更期限のほうが24日早く来ます。
筆記方式で受ける場合、技能試験地を変える最後の機会(5月29日)の時点では、まだ学科の結果が出ていません。学科試験日が5月24日なので、試験の5日後が変更期限という並びです。
CBT方式なら事情が変わります。受験日から2週間後に結果が出るので、5月15日ごろまでに受験しておけば、5月29日までに合否を知ったうえで技能試験地を判断できます。
進学や就職、転勤で春に住む場所が変わる人は、ここが効いてきます。「受かってから考える」と間に合わない項目がある、という形です。
これは令和8年度上期の日付です。年度や試験回によって変わるので、受ける回の受験案内で確認してください。
学科の結果が出た時点で、変えられるものは少ない
受験案内の日程表には、申請や変更の期限が段階的に並んでいます。学科の結果発表(6月22日)を基準にすると、次のようになります。
| 期限 | 対象 | 結果発表の時点で |
|---|---|---|
| 4月15日(水) | 援助措置の申請/受験申込みの取消/学科試験免除用証明書の提出 | 過ぎている |
| 4月15日(水) | 学科試験受験⇄免除の切替/学科試験地(筆記方式)/学科試験の受験方式の変更(筆記⇄CBT) | 過ぎている |
| 5月29日(金) | 技能試験地の変更/技能試験受験票の送付先等の記載情報 | 過ぎている |
| 7月24日(金) | 個人情報や住所等の変更(登録情報の変更期日) | まだ間に合う |
※ CBT方式の受験日時・会場の変更は、予約した試験の3日前まで(予約日を前倒しする場合は変更日の3日後以降)とされています。
学科の結果が出る6月22日の時点で、申込内容の変更期限①(4月15日)も②(5月29日)も、どちらもすでに過ぎています。残っているのは7月24日の登録情報の変更だけです。
合格を確認してから段取りを整える、という進め方だと、変えられる項目はほとんど残っていません。技能試験に関して自分で決められることは、申込みの段階でほぼ決まっている構造です。
7月24日の登録情報の変更は技能試験(7月18日)より後なので、こちらは試験そのものではなく結果通知書を確実に受け取るための期限だと読めます。
技能試験の受験票は7月3日に届く
技能試験受験票の発送日は7月3日(金)です。技能試験は7月18日または19日なので、手元に届いてから本番まで15日ほどになります。
受験票は圧着ハガキで送られ、必ず開いて内容を確認するよう案内されています。学科試験の合格者には、添付場所に学科試験結果通知書が付いています。
技能試験は受験票がないと受験できません。確実に届く住所を登録しておく必要があります。送付先が集合住宅なら集合住宅名を、学校や会社なら名称を登録するよう案内されています。学校名や会社名が入っていないと届きません。
届かない・なくした場合
- 発送日から10日以上経っても届かない場合、紛失や破損の場合は、受験者本人から試験センターへ連絡する
- 受験票は試験当日に試験会場本部で再発行となる
- 当日に忘れた場合や紛失した場合も、試験会場本部に相談する
- 受験票が届かなかったことを理由とする受験手数料の返還は行われない
発送が7月3日で、10日以上というのは7月13日以降です。技能試験が7月18日なので、連絡から本番まで数日しかありません。届かないことに気づくのが遅れると、当日の再発行に頼ることになります。7月に入ったら郵便受けを気にしておくほうが安全です。
CBTと筆記で違うのは、手続きではなく知るタイミング
| 項目 | CBT方式 | 筆記方式 |
|---|---|---|
| 学科の受験票 | 発送されない | 5月8日に発送 |
| 会場の予約 | 申込みとは別に自分で予約(4月10日〜5月15日) | 不要 |
| 学科の結果が分かる時期 | 受験日から2週間後 | 6月22日に一斉 |
| 技能試験への追加申込み | どちらも不要 | |
| 技能試験の受験票 | どちらも7月3日に発送 | |
技能試験へ進む手続き自体は、どちらで受けても同じです。違うのは、いつ合否を知れるかと、その結果として何を決め直せるかです。
令和8年度は申込み時に方式を選べますが、令和9年度からは原則としてCBT方式に移行する予定が公表されています。この点は学科免除はいつまで使えるかで扱っています。
CBT方式を選んだ場合、期間内に会場の予約が完了しないとCBT方式でも筆記方式でも受験できなくなり、受験手数料も返金されません。早く受けるつもりで申し込んだ場合ほど、予約を先に済ませておく必要があります。
技能試験の日は試験地で違う
令和8年度上期の技能試験は7月18日(土)または7月19日(日)で、日程表には「選択した試験地で技能試験日が異なります」と注記されています。試験センターの日程案内にも、第二種の技能試験は各試験地(47都道府県で実施)において土曜日または日曜日に分けて実施する、と記載されています。
自分がどちらの日になるかは、選んだ試験地で決まります。受験案内には試験地ごとの一覧が載っているので、予定を組む前に確認しておく部分です。土日のどちらかを前提に休みを取ると、ずれる可能性があります。
技能試験のあとの日程
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 7月19日(日) | 技能試験の問題・解答の公表(試験実施完了後の夜) |
| 7月24日(金) | 登録情報の変更期日(個人情報や住所等の最終締切) |
| 8月14日(金)12:00 | 技能試験の結果発表(試験センターのサイト) |
| 8月21日(金) | 試験結果通知書の発送 |
| 9月7日(月)12:00〜9月8日(火)17:00 | 試験結果通知書の再発行申請期間 |
技能試験の問題と解答は当日の夜に公表されます。結果発表まで約1か月あるので、自分の作品と照らして見当をつけることはできます。
合格していれば、次は免状の交付申請です。申請先は住所地の都道府県で、手数料がかかります。手続きは免状申請はどうする?にまとめています。
この期間にやっておくこと
- 工具の確認…技能試験は工具を自分で用意します。特に圧着工具は規格の条件が付いていて、合わないと欠陥の対象になります。詳細は持ち込める工具は?にまとめています
- 練習材料の手配…本番の材料は支給されますが、練習用は自分で用意します。講座によっては練習材料が含まれるものもあり、条件は3社の条件比較、総額は通信講座は結局どこが安いかで扱っています
- 試験地と試験日の確認…土曜か日曜かは試験地で決まります
- 受験票の受け取り準備…送付先住所に集合住宅名や会社名が入っているかを確認しておく
- 変更が要るなら5月29日まで…技能試験地や受験票の送付先を変えるなら、学科の結果を待っていると間に合いません
ケース別に見る
- 学科に合格した。次に何を申し込む? → 何も申し込まない。受験票が7月3日に届く
- 追加の受験料は? → かからない。申込み時の手数料に含まれる
- できるだけ長く練習したい → CBT方式を実施期間の早いうちに受ける。4月下旬に受ければ技能まで2か月以上ある
- 4月に引っ越す予定がある → 技能試験地の変更は5月29日まで。CBTで5月15日ごろまでに受ければ、結果を見てから判断できる
- 7月10日になっても受験票が来ない → 発送は7月3日。10日以上経っても届かなければ試験センターへ連絡する
- 土曜は仕事で休めない → 技能試験日は試験地で決まる。申込み前に一覧で確認する
- 学科に落ちていた → 同じ回の技能試験は受けられない。次の受験は学科免除はいつまで使えるか
まとめ
- 学科に合格しても追加の申込みは不要。技能試験の受験票が結果通知書に添付されて届く
- 技能試験の受験手数料も別にかからない
- CBT方式は受験日から2週間後に結果が出る。早く受けるほど、確定した状態で練習できる日数が増える(令和8年度上期は最大46日ほどの差)
- 技能試験地の変更期限(5月29日)は、学科の結果発表(6月22日)より24日早い。筆記方式だと結果を知る前に期限が過ぎる
- 技能試験の受験票は7月3日発送。本番まで15日ほど。受験票がないと受験できない
- 発送から10日以上経っても届かない場合は試験センターへ連絡する。届かなかったことを理由とする返金はない
- CBTと筆記で技能へ進む手続きは同じ。違うのは結果を知るタイミングと、そこから決め直せること
- 技能試験日は土曜か日曜か、試験地で決まる
- 学科の結果が出た時点では、申込内容の変更期限はどちらも過ぎている。技能試験について決められることは、申込みの段階でほぼ決まっている
技能試験の持ち物は持ち込める工具は?、合否の基準は不器用でも受かるのか、合格後の免状申請は免状申請はどうする?にまとめています。
情報源:一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士上期試験 受験案内」、同「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」(確認日 2026-10-09)