第二種電気工事士

数学が苦手でも第二種電気工事士に合格できる?公式が示す計算のレベル

第二種電気工事士の学科試験には計算問題が出ます。ただし試験を実施している電気技術者試験センターは、受験案内のなかで計算のレベルを自分から書いています。電卓は持ち込めません。そのうえで「四則計算の筆算で十分に解ける前提の問題にしている」としています。数学が苦手かどうかを考える前に、まずこの一文を確認しておくと判断が早くなります。

公式が計算について書いていること

受験案内の「使用を禁止しているもの」という項目に、次の記載があります。

公式の公表内容

電卓(電子式卓上計算機)及び計算尺は、使用できません。学科試験問題の計算については、四則計算(加減乗除)等の筆算によって十分解答できる前提の問題となっています。

前半は禁止事項ですが、後半は出題方針の説明です。試験を作っている側が、計算のレベルをここで明示しています。

これは受験者にとっては条件がひとつ決まったことになります。電卓を使わないと処理できない計算は、そもそも出題の前提から外れているという読み方ができます。

学科試験は50問のうち30問で合格

学科試験の形式と合格ラインは次のとおりです。

公式の公表内容

四肢択一式50問、120分。合格基準点は60点で、配点は1問当たり2点(30問/50問)。

60点というのは、50問のうち30問を正解した状態です。裏を返せば20問は落とせます。

計算問題を全部落としても他で30問取れるかどうか、という見方ができる形式です。出題範囲には配線図、電気機器や配線器具の構造と性能、工事の施工方法、法令、検査方法などが含まれます。計算以外の比重は小さくありません。

編集部の判断

数学が苦手な人がまず見るべきなのは、計算問題の難易度そのものより「何問取れば合格なのか」だと考えます。合格ラインが公表されていて、しかも四肢択一で、電卓が前提から外れている。この3つが分かった時点で、判断材料はかなり揃います。

電卓が使えないという条件の読み方

試験当日に持ち込めるものも公表されています。学科試験(筆記方式)と技能試験で持参するのは筆記用具、眼鏡・ルーペ、受験票などです。時計を持ち込む場合も、電卓機能が付いたものやスマートウォッチは使えません。

つまり、計算は手で書いて解くことが前提になっています。桁数の多い割り算や、関数電卓が要るような処理を求める設計にはなっていない、と読むのが自然です。

技能試験に計算はあるか

第二種電気工事士の試験は、学科試験と技能試験の2つです。技能試験は、持参した作業用工具で、配線図で与えられた問題を、支給される材料を使って完成させる試験です。試験時間は40分です。

合格基準も点数制ではありません。

公式の公表内容

技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。

技能試験で問われるのは、配線図と施工条件のとおりに作れているかどうかです。計算を得意にしないと通らない、という構造ではありません。

 学科試験技能試験
形式四肢択一式50問支給された材料で作品を作る
時間120分40分
合格基準60点(30問/50問)作品に欠陥がないこと
電卓使用できない使用できない

※ 技能試験の時間は「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」に[試験時間 40 分]と記載されています。同資料には「試験時間は変更になる場合があります」との但し書きもあります。

受験そのものに条件はない

受験資格についても、受験案内に次の記載があります。

公式の公表内容

受験に対して制限や条件はございません。どなたでも受験ができます。

学歴や履修科目の条件は設けられていません。数学の成績が申込みの段階で問われることはない、ということになります。

なお、これは受験の条件であって、合格後の免状交付の話とは別です。免状の交付申請は住んでいる都道府県に対して行います。

独学で足りる人と、講座を使ったほうがいい人

ここまでの内容は、市販のテキストと過去問だけでも進められます。計算を捨てるかどうかも、過去問を数年分解けば自分で判断できます。

編集部の判断

学科だけを見るなら、独学で足りる人は多いと考えます。講座を検討する価値が出るのは、技能試験まで含めて考えたときです。技能試験には工具と練習用の材料が必要で、講座によっては材料が受講料に含まれています。ここは金額の差が出る部分なので、講座料金だけで比べると判断を誤ります。

計算そのものより、学科と技能を通した準備をどう組むかのほうが、費用にも時間にも効いてきます。

まとめ

  • 受験案内に「四則計算(加減乗除)等の筆算によって十分解答できる前提の問題」と明記されている
  • 電卓と計算尺は使用できない
  • 学科は四肢択一式50問・120分で、60点(30問/50問)が合格基準点
  • 技能試験は作品に欠陥がないことが合格基準で、計算を問う試験ではない
  • 受験そのものに制限や条件はない

試験の中身をもう少し広く確認したい場合は文系でも第二種電気工事士に受かるかを、手先の作業のほうが不安な場合は技能試験は不器用でも受かるかを用意しています。

情報源:一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」、CBT方式のご案内、「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」(いずれも確認日 2026-08-24)

この記事を書いた人

Web制作・サイト運用歴20年

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