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登録販売者試験は7割正解でも落ちることがある|合格基準と足切り

登録販売者試験の合格には2つの条件があります。総得点が7割程度以上であることと、試験項目ごとに一定割合以上正解していることです。この2つ目があるため、合計で7割取れていても、1つの項目が極端に低ければ不合格になります。しかも足切りの割合は実施主体によって違います。

条件は2つある

公式の公表内容

東京都のQ&Aには「総出題数に対して7割程度の正答の場合であって、各試験項目ごとに一定割合以上の正答のときに合格とします」と記載されています。

「かつ」で結ばれています。片方だけでは合格になりません。

条件内容
総得点120問に対して7割程度以上(84点以上)
各試験項目項目ごとに一定割合以上(実施主体が定める)

※ 出題数120問は5項目の合算です。

なぜ7割取れても落ちることがあるのか

試験項目は5つあり、出題数は「主な医薬品とその作用」が40問、他の4項目が20問ずつです。総得点で7割(84点)に届いていても、どこか1項目が足切りを下回れば不合格になります。

編集部の判断

足切りが4割の実施主体なら、20問の項目で8問未満、40問の項目で16問未満が危険域です。捨て科目を作る戦略が成り立たない仕組みだと言えます。

特に注意がいるのは、分量が多いのに出題数が少ない項目です。厚生労働省の手引きでは「薬事に関する法規と制度」が174ページある一方、出題は20問しかありません。総得点への寄与は小さいのに、足切りは他と同じようにかかります。読む時間の配分と、落とさないための最低限の対策は別に考える必要があります。

足切りの割合は実施主体で違う

ここが分かれます。当サイトが確認できた範囲を、公表されている年度ごとに分けて並べます。

令和8年度として公式に確認できたもの

実施主体総得点各試験項目対象年度
北海道7割以上4割以上令和8年度
宮城県7割以上4割以上令和8年度

※ 北海道は告示用ページに「原則として、総得点の7割以上、かつ、各項目の得点が4割以上とします。」、宮城県は受験案内PDFに「11 合格基準 原則として、総得点の7割以上、かつ、各項目の得点が4割以上」と記載(確認日 2026-09-30)。

令和8年度は未公表で、直近の令和7年度で確認できたもの

実施主体総得点各試験項目対象年度
東京都7割以上3割5分以上令和7年度
千葉県70%以上35%以上令和7年度
関西広域連合70%以上35%以上令和7年度
福岡県7割以上3.5割以上令和7年度
広島県70%以上40%以上令和7年度
愛媛県7割以上4割以上令和7年

※ これらは前年度の基準です。今年度も同じとは限りません。多くの実施主体は、合格基準を合格発表と同時に公表しています(確認日 2026-09-30)。

公式で数字を確認できなかったもの

実施主体公表されている表現
埼玉県「総出題数に対して7割程度の正答であって、埼玉県が定める一定の割合以上の正答を予定しています。」
茨城県案内書・試験案内ページとも合格基準の記載なし
愛知県公示ページ・試験ページとも合格基準の記載なし
神奈川県受験案内PDF・概要ページとも合格基準の記載なし

※ 当サイトは、確認できなかった数字を他の実施主体から推測して埋めることはしません。知りたい場合は各実施主体へ直接お問い合わせください(確認日 2026-09-30)。

数字の読み方

上の表は「全国では4割と3.5割の2種類しかない」ことを示すものではありません。当サイトが事前に決めた12実施主体を調べた結果です。また、令和8年度として確認できたのは北海道と宮城県だけで、ほかは前年度の値です。年度が違う数字を並べています。

合格基準はいつ分かるのか

確認した事実

調べた12実施主体のうち、受験案内の段階で具体的な足切り割合を示していたのは宮城県だけでした。北海道は告示用ページに記載しています。他の実施主体は「7割程度」「一定割合以上」といった表現にとどめ、具体的な数字は合格発表とあわせて公表しています。

編集部の判断

申し込む時点では足切りの数字が分からない実施主体が多い、ということになります。前年度の値は参考にはなりますが、確定値ではありません。

実務的には、どの実施主体でも足切りは3.5割〜4割の範囲で公表されてきているので、全項目で5割を確保できていれば足切りは問題にならないと考えるのが安全です。総得点7割のほうが先に効いてきます。

得点は開示を請求できる

関西広域連合は、本人に限り総得点と試験項目別得点を開示すると案内しています。開示請求の受付期間が定められており、令和8年度は合格発表日から2週間ほどでした。

不合格だった場合に、どの項目で足を引っ張られたのかを確認できます。次に受けるときの材料になります。

まとめ

  • 合格条件は2つ。総得点7割程度以上と、各試験項目の足切り
  • 総得点が7割あっても、1項目でも足切りを下回れば不合格
  • 足切りの割合は実施主体で違う。確認できた範囲では3.5割と4割
  • 令和8年度として公式に確認できたのは北海道と宮城県のみ(どちらも4割)
  • 多くの実施主体は合格発表と同時に基準を公表する。申込時点では分からない
  • 埼玉・茨城・愛知・神奈川は公式に数字の記載がない。当サイトは推測で埋めない
  • 全項目5割を確保できれば足切りは問題になりにくい

試験項目ごとの出題数は120問4時間の中身、出題範囲の分量は独学できる?、実施主体ごとの受験手数料は受験料は実施主体で違うにまとめています。

情報源:東京都 令和8年度登録販売者試験Q&A、東京都 令和7年度登録販売者試験について、北海道 令和8年度登録販売者試験の実施について、宮城県 令和8年度登録販売者試験 試験案内、千葉県 令和7年度医薬品登録販売者試験の実施結果、関西広域連合 令和7年度 登録販売者試験結果について、福岡県 令和7年度福岡県登録販売者試験の問題、正答及び合格基準について、広島県 令和8年度医薬品登録販売者試験Q&A、愛媛県 令和7年愛媛県登録販売者試験の合格発表、埼玉県 令和8年度登録販売者試験 よくある御質問、関西広域連合 令和8年度 登録販売者試験受験案内(確認日 2026-09-30)

この記事を書いた人

Web制作・サイト運用歴20年

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