毒物劇物取扱者試験の受験料はいくら?都道府県で違う金額・納付方法・申込期限
毒物劇物取扱者試験は都道府県ごとに行われるので、受験手数料も同じではありません。令和8年度について3つの道県を確認したところ、10,500円から12,300円まで1,800円の差がありました。ただし実際に困るのは金額より納め方と期限です。電子を選ぶと期限が早まる道と、逆に遅くなる県がありました。
確認した3道県の受験手数料
| 実施主体 | 受験手数料 | 試験日 | 納付の方法 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 12,300円 | 令和8年8月5日(水) 13:00〜15:30 | 北海道収入証紙 または 電子納付 |
| 広島県 | 10,500円 | 令和8年11月17日(火) | — |
| 鳥取県 | 10,500円 | 令和8年11月17日(火) 13:30〜15:30 | 窓口で納付 または 電子申請 |
※ 各道県の公表ページより(確認日 2026-10-11)。令和8年度の金額です。「—」は確認日時点のページに記載がなかったものです。確認したのはこの3道県で、47すべてではありません。これより安いところや高いところがないことを確かめたものではありません。
広島県は「納付された受験手数料は返還できません」「受験手数料は、非課税です」と明記しています。
北海道も、受験願書の提出後は受験しない場合でも手数料を返還しないとしています。
毒物劇物取扱者試験は、住んでいる場所に関係なくどの都道府県でも受けられます。宮城県は「毒物劇物取扱者試験は住所地に関係なくどちらの都道府県でも受験できます」「合格した際は、全国どちらの都道府県でも毒物劇物取扱責任者になることができます」と案内しています。
ただし金額だけで受験地を選ぶ話ではありません。試験日も受付期間も道県ごとに違うので、次の項から見ていきます。
同じ年度でも、受付の時期が3か月以上ずれる
| 実施主体 | 受付期間 | 締切の条件 |
|---|---|---|
| 北海道 | 令和8年4月7日(火)〜5月7日(木) 土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日を除く | 郵送は5月7日までの消印 |
| 鳥取県 | 令和8年8月5日(水)〜8月19日(水) 午前9時から午後5時まで(日・土・祝を除く) | 郵送は8月19日までの消印 |
| 広島県 | — | — |
※ 北海道「令和8年度毒物劇物取扱者試験の実施について」、鳥取県の試験案内より(確認日 2026-10-11)。広島県は確認日時点で「受付は終了しました」とだけ表示され、受付期間の記載が残っていませんでした。
北海道の受付は4月7日から5月7日、鳥取県は8月5日から8月19日です。北海道の受付が終わってから、鳥取県の受付が始まるまで約3か月空いています。
広島県の試験日は11月17日で、ページの掲載日は8月19日です。掲載日の時点で「受付は終了しました」になっていました。
「毒物劇物取扱者試験の申し込みは何月か」という問いに、ひとつの答えはありません。受ける道県を先に決めて、そこの受付期間を見る順序になります。
鳥取県の受付期間は15日間で、そのうち土日祝を除くと窓口が開いているのは11日です。北海道も土日祝を除いた期間です。暦の上の日数より短くなります。
広島県と鳥取県は試験日が同じ11月17日でした。同じ日なので、この2県を掛け持ちすることはできません。
北海道の試験日は8月5日で、これは鳥取県の受付が始まる日と同じ日です。北海道を受けた当日から、鳥取県に申し込めることになります。
ただし北海道の合格発表は9月11日です。鳥取県の受付締切(8月19日)は、その23日前に終わっています。
北海道を受けて、結果を見てから鳥取県に申し込む、という順序は成り立ちません。同じ年度に2回受けるつもりなら、1回目の結果が出る前に2回目を申し込んでおくことになります。手数料も2回分かかります。
これは確認した3道県の並びから言えることで、47すべてを調べたものではありません。ほかに北海道の発表より後に受け付ける実施主体があるかどうかは確認していません。
電子を選ぶと期限が変わる。しかも方向が逆
両道県とも電子の手段がありますが、期限の動き方が反対でした。
| 実施主体 | 書面で出す場合 | 電子を使う場合 |
|---|---|---|
| 北海道 手数料を電子納付するとき | 願書等の提出は5月7日まで | 提出書類は4月30日まで 決済完了は5月7日23:59まで |
| 鳥取県 電子申請サービスを使うとき | 8月5日〜8月19日の午前9時〜午後5時 | 8月5日午前0時〜8月19日午後11時59分 手数料の支払期限は8月26日23:59まで |
※ 各道県の公表ページより(確認日 2026-10-11)。
北海道は、手数料を電子納付する場合、提出書類の期限が5月7日から4月30日へ1週間早まります。決済そのものの期限は5月7日23:59までです。
鳥取県は逆で、電子申請なら受付が8月19日の午後11時59分まで延び、さらに手数料の支払期限は8月26日と、受付終了から1週間後になります。
同じ「電子」でも、北海道は早く動く必要があり、鳥取県は余裕ができます。電子なら遅くまで大丈夫、という感覚はどちらにも当てはまりません。
鳥取県の書面申請は窓口が午後5時までですが、電子申請は午前0時から受け付けます。平日の日中に動けない人にとっては、この差のほうが大きいかもしれません。
北海道の電子納付は3段階ある
北海道で手数料を電子納付する場合、やることが3つに分かれます。
- 提出先に受験願書等の必要書類を提出する(5月7日まで。電子納付の場合は4月30日まで)
- 北海道電子申請サービスで、提出した願書と同じ電子データを添付する(期限は4月30日23:59)
- 各決済サイトで決済する(期限は5月7日23:59)
紙の書類を出すだけでも、電子データを添付するだけでも終わりません。
さらに、札幌市保健所、旭川市保健所、小樽市保健所および市立函館保健所に受験願書を提出する場合、この方法は選択できませんとされています。
電子納付を選ぶと手続きが減るのではなく、紙の提出に電子の作業が足される形です。そのうえ期限が2つに分かれます。
住んでいる市によっては選べません。同じ北海道でも、願書をどの保健所に出すかで使える納付方法が変わります。
収入証紙とレシートの控え
北海道でもう一方の方法を選ぶ場合、受験願書に12,300円分の北海道収入証紙を貼り付けます。証紙は売りさばき所で買うものなので、買いに行く時間が必要です。
鳥取県の書面申請は、バーコード付きの試験願書を指定の窓口に持参して手数料を納付します。県は、バーコードがないと納付手続きができないと注意しています。納付後に発行されるレシートの控1を願書の裏面に貼り付けて提出する形です。
鳥取県の電子申請では、出願が電子上で完結し、手数料の納付も同じ申請フォームから行う必要があるとされています。
願書の提出先も決まっています。鳥取県は住所地を所管する最寄りの保健所で、県外に住んでいる人は県の医療・保険課へ提出します。郵送する場合は封筒の表面に「毒物劇物取扱者試験願書在中」と朱書きし、必ず簡易書留で送るよう求めています。簡易書留でないと書類紛失時に追跡できないため、という理由が添えられています。
どちらも、払った証拠を願書に貼って出す仕組みです。先に願書を手に入れないと納付の手続きに進めません。鳥取県はバーコード付きの願書が前提なので、手元で印刷したものや古い様式では納付できない可能性があります。
受験料そのものは鳥取県のほうが1,800円安いのですが、窓口へ2回行く段取りを考えると、金額だけでは比べきれません。
受付が終わると、条件がページから消える
広島県の試験ページは、確認日時点で「6 受験手続き」「7 受験願書の入手方法」という項目名を残したまま、中身が「令和8年度毒物劇物取扱者試験の受付は終了しました」に差し替わっていました。
残っているのは、試験日(令和8年11月17日)、試験会場(広島工業大学専門学校)、試験の種類、試験科目、受験手数料10,500円、受験票の送付時期などです。受付期間と納付方法は読み取れませんでした。
来年度に向けて今から調べると、この状態に当たります。受付期間を公表しているのは受付中とその前後だけで、終わると消えます。
受けたい道県が決まっているなら、受付が始まった時点で案内を保存しておくと、翌年の目安にできます。ただし日程は年度ごとに変わるので、正式な案内が出たら必ず見直してください。
申し込む前に確認する項目
| 確認する項目 | 3道県で違っていた例 |
|---|---|
| 受験手数料 | 10,500円(広島県・鳥取県)/12,300円(北海道) |
| 受付期間 | 4月7日〜5月7日(北海道)/8月5日〜8月19日(鳥取県) |
| 窓口が開いている時間 | 鳥取県は午前9時〜午後5時、日・土・祝を除く |
| 電子を使うときの期限 | 北海道は書類が1週間早まる/鳥取県は支払が1週間延びる |
| 納付の手段 | 収入証紙を願書に貼る(北海道)/窓口で納付しレシートの控えを貼る(鳥取県) |
| 住所地による制限 | 北海道は4つの市の保健所に提出する場合、電子納付を選べない |
| 願書の入手 | 鳥取県はバーコード付きの願書でないと納付できない |
| 手数料の返還 | 3道県とも返還しない |
※ 令和8年度について確認した3道県の範囲です(確認日 2026-10-11)。
まとめ
- 確認した3道県の受験手数料は10,500円から12,300円。1,800円の差。確認したのは3道県で47すべてではない
- 受付の時期が道県で大きくずれる。北海道は4月受付、鳥取県は8月受付
- 電子を使うときの期限の動き方が逆。北海道は提出書類が1週間早まり、鳥取県は支払期限が1週間延びる
- 北海道の電子納付は書類の提出・電子データの添付・決済の3段階。紙を出すだけでは終わらない
- 北海道は札幌市・旭川市・小樽市・市立函館の各保健所に出す場合、電子納付を選べない
- 納付は払った証拠を願書に貼る形。収入証紙(北海道)、レシートの控1(鳥取県の書面申請)
- 鳥取県の書面申請はバーコード付きの願書でないと納付手続きができない
- 鳥取県の郵送は簡易書留が必須。封筒の表面に朱書きも求められる
- 広島県と鳥取県は試験日が同じ11月17日。掛け持ちはできない
- 北海道の合格発表(9月11日)より前に鳥取県の受付が締め切られる。結果を見てから次を申し込む順序にはならない
- 受付が終わると、公表ページから受付期間と納付方法が消える(広島県)
試験の3区分と責任者になれる施設の範囲は一般・農業用品目・特定品目は何が違う?、試験を受けずに責任者になるルートは毒物劇物取扱者試験は受けなくてもよい?にまとめています。
情報源:北海道「令和8年度毒物劇物取扱者試験の実施について」、広島県「令和8年度毒物劇物取扱者試験の実施について」、鳥取県「令和8年度毒物劇物取扱者試験」、宮城県「毒物劇物取扱者試験」(確認日 2026-10-11)